11月4日

昼下がりのバス停、秋風が私の髪の毛を揺らす。髪の毛は決して艶があるわけでもなく、パサついていて顔に触れるたびこそばゆい。 冷たい風だ。私の体温と胸の内を冷やしていく。 心地よい。 秋風は、もう迫っている冬の訪れを知らせる。 実は午後から仕事を休んだ。生命保険の見直しが理由だったが、働く気分ではなか... 続きをみる

11月3日

暗い部屋をカラオケ店の大きなテレビが無機質に照らす。 飲みかけのグラスについた唇のあとが光ってる。彼の分も。さっきまで隣にいたのに、先に帰った。 いや、帰らせたのか。 私が一人で帰るから先に帰っていいよと、言った。彼は沈黙の後、先に帰るねと呟いてそのまま出て行った。 これは本当に我が儘なのだけど、... 続きをみる

11月2日

今日はたいした思いもしてないので、 何故日記を始めてみようと思ったか。 徒然に書きます。 まず、私は傲慢なのです。 幼い頃から考えていたことがありました。 まだ小さな妹が、私に向かってへらっと笑った顔を見て、『私以外の人は、この世に存在するのか』と、変に考えたのです。 お母さんも、弟も、、誰？ 私... 続きをみる

こんにちは。

秋桜を見た。 旅先の帰り道。見知らぬ地の秋桜園に偶然車で通りかかって、運転していた彼が ｢近くまで見に行ってみようか｣と誘ってくれた。 その時に、自治体が販売していた焼き芋を半分に分けて彼と食べた。うん、美味しい。あたりを見渡して、ふと。秋桜のピンクと焼き芋のキイロが混ざると、凄いの。多幸感にびっ... 続きをみる